この写真の猫さんはプレシャスちゃんと言います。今18歳と10ヶ月、4月で19歳になります。
プレシャスちゃんは昨年膀胱にできた腫瘍の影響で尿管も尿道も詰まってしまって、腎臓から膀胱へ尿が送れなくなっただけでなく、膀胱から尿道を通って尿をすることもできなくなりました。
もともとが慢性腎臓病があったので、尿管と尿道が閉塞した影響で腎臓の数値はぐっと上がって、とても危険な状態でした。尿を出せるようにしなければ、早い段階で亡くなってしまうことは明らかでした。
尿を外に出せるようにする手術をするかどうか、年齢のこともあって飼い主さんと相談しましたが、飼い主さんの答えは決まっていて、少しでもながくいきれるかのうせいがあるなら手術をしてほしいということでした。
すぐに手術の準備をして、手術を行いました。手術時間を少しでも短縮するために腎臓から膀胱までは人工のバイパスを使い(SUBシステムといいます)、手術は1時間程度で終わりました。
あれから2ヶ月。現在は血液検査の数値も正常で、体重も増えてきました。
もちろん飼い主さんのケアがとても素晴らしいからです。術後の入院中も島根県からほぼ毎日面会に来られていました。飼い主さんのプレシャスちゃんに対する愛情の深さをとても感じました。
今日1週間ぶりに会ったプレシャスちゃんは本当に元気で、僕たちスタッフもとても嬉しくなりました。経過も良くて、再診までの期間も長くなりました。
4月には19歳になります。もっともっと飼い主さんと元気で過ごせる時間が作れるように、僕たちも出来る限りのお手伝いをしたいと思います。


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