広島から紹介で来院されたシーズーのマロンちゃん。
尿管結石の閉塞による急性腎障害での紹介でした。マロンちゃんは片側の腎臓が過去に閉塞してほとんど機能しなくなっており、今回もう片方の腎臓の尿管に結石が閉塞することで急に症状が発症しました。
以前にもブログに書きましたが、犬や猫の尿管結石はかなり見逃されていて、本来治療できる病気なのに、慢性腎臓病と誤診されて治療されていることも少なくないと考えています。
マロンちゃんはいつもかかられている先生が、ちゃんと尿管結石の疑いという診断をされての紹介でした。尿管結石による尿管の閉塞は1日、いや1分でも早く治療しなければ腎臓の機能はどんどん低下してしまい、手術をしても改善が悪い場合があります。
マロンちゃんは紹介で来院されたその日に手術を行い、術後順調に回復して退院となりました。
本当に良かったです。
昨日は猫の先天性の尿管の異常による尿管閉塞の子の手術を行い、この子も順調に回復してくれています。
ここ数年の間に尿管閉塞の病気はとても増えています。それも様々なバラエティーがあって、診断や病態の把握にも様々な検査や経験が必要だと思っています。なかなか症状だけで診断することは難しいので少しでも疑いがあれば、画像診断も含めたチェックが必要ですね。
マロンちゃん、主治医の先生がしっかりした先生で本当に良かったね。


シェアする