腹膜透析
腹膜透析とはおなかの中にカテーテルを入れて、そのカテーテルから透析液をおなかの中にいれ、腹膜を介して尿毒症物質を透析液の中に移動させ、その透析液をカテーテルから体外に出すことで体内の尿毒症物質を排除する透析です。
人でも4%程度の透析患者さんがこの腹膜透析を行っています。
腹膜透析は血液透析に比較して大がかりな設備が必要ない、費用が安くすむなどのメリットがありますが、腹膜炎などのリスクもあります。
血液透析と腹膜透析の違いは、一番は除水だと思います。人の場合は腹膜透析でも除水(よぶんな水分を体から透析で抜く)はうまく行きますが、動物の場合腹膜透析では除水はうまく行かないことが多いです。そのため、乏尿や無尿などで水分過剰になっている動物では腹膜透析は推奨されません。しかし、使い方によっては非常に有効な透析方法です。