あけましておめでとうございます。
今年もどうぶつ腎臓病センターをよろしくお願いします。
昨年は腎臓病や透析で近隣の先生から紹介していただく症例も増え、また直接遠方からセカンドオピニオンで来院される患者様も増えて、大変ながら充実した1年を送ることができました。
そして、今までの目標だったマイクロサージェリーのための手術用顕微鏡を導入して、次のスタートを切ることができました。
以前からブログ等でも書いていますが、猫の尿管結石、尿管閉塞は多くの獣医師が思っている以上に多く、まだまだ多くの子が膀胱炎やただの腎不全と誤診されて見逃されています。
その事を啓蒙したいという思いからこのFacebookを始めましたが、少しずつ雑誌などでも猫の尿管閉塞の記事を見る機会が増え、やっと多くの先生から認知されてきたなあという印象です。
猫の尿管閉塞は昔はステント(今は猫のはステントは使われなくなっています)、ここ数年はSUBが使われており、とくにSUBに関しては日本でも手術が可能な施設がかなり増えてきました。ただ、SUBの長期間の成績に関してはまだまだわからない部分が多く、将来的には様々な合併症が報告されてくるのではないかと思っています。
また、猫の尿管閉塞は1歳以下のような若い子でもありますので、若い子に対してSUBの手術はその子の寿命の間SUBが正常に機能するとは思えません。
そのため、若齢の子に関しては、SUBを使わずに顕微鏡手術で人工の材料を使わずに対応してあげたいとずっと思っていました。やっと念願が叶って顕微鏡手術に対応する事が可能になってきました。ただ、この分野は日々のトレーニングがとても大切です。今年はその技術を上げるために日々のトレーニングに昨年以上に取り組んでいきたいと思っています。
また、慢性腎臓病の末期の子に対する腹膜透析の確立にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。
今年も日々の精進しながら、動物そして飼い主さんのお力になれるように頑張っていきたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。


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